JP Road mirage - Sumomo Toxin / すもも毒素

現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

マンガ

周りからレッテル貼りされない世界で 「海が走るエンドロール」2巻 たらちねジョン

お題「我が家の本棚」 本日ご紹介する一冊は、たらちねジョンさんの「海が走るエンドロール」の2巻です。 海が走るエンドロール 2 (ボニータ・コミックス) [ たらちねジョン ] 価格:660円(2022/3/3 23:06時点)感想(2件) このお話のいちばんのポイントは、…

クリエイターには作らないではいられないという呪いが祝福 「海が走るエンドロール」たらちねジョン

お題「我が家の本棚」 本日ご紹介する一冊は、たらちねジョンさんの「海が走るエンドロール」です。 海が走るエンドロール 1 (ボニータ・コミックス) [ たらちねジョン ] 価格:660円(2021/9/10 22:32時点)感想(2件) この作品はノーマークで、まったく知ら…

一気読みに適したマンガは意外と少なく、大好きな本はちびちびと味わいたく

今週のお題「一気読みした漫画」 ページをめくる手が止まらないだって? 山ほどあるぜ、どれにしようかと思ってよく見たら、マンガ限定なんですね。 小説だと、本当にページをめくる手が止まらないことはしょっちゅうあり、つい最近も9巻を立て続けに読みま…

不気味で、不快で、忘れられないロマンチック 「VRおじさんの初恋」暴力とも子

お題「我が家の本棚」 ネットで紹介されていたのですが、設定を見てなんだかなーと思いながら読んでみたら、先が気になってしょうがなくなり、すぐに購入してしまった暴力とも子さんの「VRおじさんの初恋」をご紹介します。 サービス終了が決まったネットゲ…

電子書籍にはメリットもあるけれど、今のところ紙の本から変える気になれない

お題「我が家の本棚」 お題「断捨離」 家の片付けを進めていると、片付けても片付けてもあふれ出てくる本の山にうんざりさせられます。 3千冊くらいは処分したのですが、まだ1万5千冊くらい残っています。 古い本は染みが出たり、糊が劣化してバラバラになり…

静謐でありながら豊かさに満ちた美術館でのお仕事はミューズのおつとめ 「ミュージアムの女」宇佐江みつこ

お題「我が家の本棚」 ツイッターでいつも楽しみにしてみていた宇佐江みつこさんの「ミュージアムの女」がようやく本になりました。 本になることはないだろうなとあきらめていたのですが、うれしい限りです。 大きな事件は起こりません。 なにせ主人公が、…

傷つきすぎる人の最後の砦に。 「1% ORANGE」 side A、side B 羊の目。

お題「我が家の本棚」 今回ご紹介するのは、ツイッターで発表して多くの人に知られるようになった羊の目。さんの「1% ORANGE」 side A、side Bです。 このマンガは読んでいて、不快に感じることがまったくありません。 だからと言って甘いだけのマンガかという…

性別年齢国籍問わず、つないだ心は離れない 「メタモルフォーゼの縁側」5巻 鶴谷香央理

お題「我が家の本棚」 異色のお話と言っていいと思う鶴谷香央理さんの「メタモルフォーゼの縁側」最終巻の5巻が発売されました。 終わってほしくないという気持ちもありましたが、読んでみたら、ここで終わるのがとてもしっくりときました。 高齢の方と若い…

2階廊下の壁面本棚をプチ改修しました

お題「我が家の本棚」 大量にある本は、できるだけ本棚に並べておかないと、読みたいときに読むことができません。 並べる場所を確保するために、2階の廊下の手すり部分をくりぬいて本棚を作り、その反対側の壁全面を突っ張り式の本棚にしています。 この突…

失敗のない完ぺきな除霊の秘密は、愛 「100%除霊する男」おのでらさん

お題「我が家の本棚」 一所懸命仕事をする気持ちになりながらネットサーフィンしているときに見つけたおのでらさんさんの「100%除霊する男」をご紹介します。 とはいっても、ほぼ出落ちなので、紹介が極端に難しい作品です。 ネタバレに注意してご紹介しま…

極限の中で、しあわせの本当の形が見えてくる 「戦争は女の顔をしていない」小梅 けいと、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 

お題「我が家の本棚」 お正月早々に、とても重いマンガを読んでしまいました。 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの書いたものを小梅 けいとさんがマンガ化した「戦争は女の顔をしていない」です。 お話の舞台は、ソ連がドイツと戦った第二次世界大戦…

岩永琴子を圧倒するラスボス、六花さんの逆襲のプレリュード 「虚構推理」城平京、片瀬茶柴

お題「我が家の本棚」 けっこう心待ちにしていた城平京さん、片瀬茶柴さんの「虚構推理」14巻が2020年中に出ました。 前巻の雪女の話が終わって少し寂しい思いをしていました。 サブキャラでもいいから、またどこかでお二人にお会いしたいです。 www.nigemiz…

似非科学に騙されない目を身につけるためのマンガ読本 「HAL」あさりよしとお

お題「我が家の本棚」 エセ科学が巷に跋扈して、人々をだまして不幸にすることの多い昨今、エセ科学に正しく向き合うための指南書ともなる本が、あさりよしとおさんの「HAL」です。 あさりよしとおさんといえば、「ワッハマン」や「るくるく」など、許す心が…

私も行きたやこんな世界 「ちょっとだけ変な世界でアルバイト」山北東

お題「我が家の本棚」 偶然見つけて、とてもおもしろかった山北東(やまきたひがし)さんの「ちょっとだけ変な世界でアルバイト」をご紹介します。 自分のやりたい仕事を捜して、短期でいろいろなアルバイトをしてみる女の子のお話です。 どれも普通よりちょ…

静かに、力強く前に進む子どもたち 「声がだせない少女は『彼女が優しすぎる』と思っている」2巻 矢村いち

お題「我が家の本棚」 ほのかに待っていた、矢村いちさんの「声がだせない少女は『彼女が優しすぎる』と思っている」2巻がようやく出たので、ご紹介します。 このお話は、失声症の少女と、それに関わる人たちのお話です。 主人公の真白 音(ましろ おと)と…

幸せな二人に赤ちゃんができました 「中国嫁日記 ママたいへん編」井上 純一 

お題「我が家の本棚」 井上 純一「中国嫁日記 ママたいへん編」 「中国嫁日記」は、TPRGデザイナー、フィギュアプランナーでマンガ家というオタク要素完備だった井上純一さんが、縁があって中国人の月(ゆえ)さんという方と結婚することになった時からのい…

とてもハイカロリーな暴露本ぽいけど全然暴露していない問題作 「狭い世界のアイデンティティー」5巻 押切蓮介

お題「我が家の本棚」 満を持しての最終巻、押切蓮介さんの「狭い世界のアイデンティティー」5巻をご紹介します。 漫画業界を震撼させた恐怖の連載も、ついに最終巻を迎えました。 押切さんも漫画業界に対していろいろ思うところもあってなのか、「いいのか…

こんなに一気に展開させてしまっていいのか問題 「蒼き鋼のアルペジオ」20巻 Ark Performance 

お題「我が家の本棚」 Ark Performanceさんの「蒼き鋼のアルペジオ」20巻が手に入りました。 ハルナ・ヒュウガ ペア VS タカオ・アタゴ ペアの楽しい戦いから一変して、霧の艦隊の目的が何かというところまでたどりついた前巻に対して、この巻はいきなり艦隊…

少女マンガが白く見えるのは、ゾーンを表現しているから

ツイッターでマンガの作画法についてのとても深い解釈を見つけました。 少女漫画はあなたしか見えない状態のときは背景は白くていいんだ。見えてないんだから。逆に背景入ってるときは主人公は正気だ。— サノマリナ|元編集者の漫画描き (@Marina_fumetti) 2…

お話の続きを聞かせて 「詩歌川百景」吉田秋生と「君に届け番外編 運命の人」椎名軽穂

ノーマークで、発売されて初めて知った吉田秋生さんの「詩歌川百景」と、同じようなシリーズものの番外編である椎名軽穂さんの「君に届け番外編 運命の人」を併せてご紹介します。 「詩歌川百景」吉田秋生 このお話は、泣けるような眩しさでお話の終わった「…

人はたいていのことは乗り越えられる 「水は海に向かって流れる」 田島列島

お題「我が家の本棚」 ツイッターでいろいろな人がおもしろいと評価していたので読んでみたかった田島列島さんの「水は海に向かって流れる」 がようやく手に入ったので、ご紹介します。 不倫の結果、壊れた家庭と壊した家庭の子供同士が出会います。 その二…

アダルト枠だけど、アダルト以外の要素がおもしろい 「はぐれアイドル地獄変」11巻 高遠るい

お題「我が家の本棚」 ちょっとご紹介していいのかどうかわからない気分になっているんですが、高遠るいさんの「はぐれアイドル地獄変」11巻をご紹介します。 紹介しようと思ったら、Kindleでこれまで出ている巻の何巻かが「警告 アダルト商品」になってしま…

明朗健全仕事人  「絶対可憐チルドレン」59巻 椎名高志

お題「我が家の本棚」 とてもまじめに週刊連載をこなしているおかげで、椎名高志さんの「絶対可憐チルドレン」は単行本の出る間隔が早くてうれしい限りです。 59巻では、○○が××して、△△と一緒に逃げて、それを取り戻そうと奮闘します。ネタバレが怖いので伏…

過激そうで純真な乙女ども 「荒ぶる季節の乙女どもよ」原作;岡田磨里、漫画;絵本奈央

お題「我が家の本棚」 6巻まで買っていて、続編が出ないなあと思っていたら1年前に最終巻の8巻が出ていた岡田磨里さんと絵本奈央さんの「荒ぶる季節の乙女どもよ」をご紹介します。今月ようやく7巻と8巻を購入しました。 いささか時期遅れの感もありますが、…

夫婦でするちょっと危ない交流の時間

お題「ささやかな幸せ」 お題「わたしの宝物」 「これまでに読んだ本で、人生に影響したくらいの本って、どんなのがある?」 「忘れられない映画っていえば?」 うちでは、夫婦でいろいろなテーマを出して話をすることがあります。 お互いのいろいろな物事に…

相変わらず飄々として達者でバカ 「拝む女」高橋葉介

お題「我が家の本棚」 見つけて勇んで飛びついた高橋葉介さんの「拝む女」をご紹介します。 高橋葉介さんの描くお話はとても好きです。 たとえ、この本の収録作の3分の2が「ヘビ女始めました」の再録だとしても、11編も新しいお話が読めるのですから恩の字で…

表と裏がくるくる入れ替わる 「リリースレッド 怪異の起こる街」誰でもない

今週のお題「好きなおやつ」 お題「我が家の本棚」 好きなおやつと聞いて、頭の中に浮かんだのが吉野家の牛丼でした。 時々、無性に食べたくなってしまうのです。奥さんにはかなり強い否定をいただいています。 ネットで見つけてフォローしていた誰でもない…

超絶多幸黙示録! 「金剛寺さんは面倒臭い」とよ田みのる

お題「我が家の本棚」 ついに最終巻となってしまった、とよ田みのるさんの「金剛寺さんは面倒臭い」は最後までとんでもない作品でした。 正論を正論として押し進めた場合に、どこまで行ってしまうのか。 いろいろ考えるとネガティブな考えになりがちですが、…

プライドは高ければ高いほど幸せになれる 「不条理なあたし達」竹宮ジン

今週のお題「読書感想文」 お題「我が家の本棚」 暑くて寝苦しい夏の夜に読むのにぴったりな、竹宮ジンさんの「不条理なあたし達」をご紹介します。 百合系のお話なので、苦手な人もいるかもしれませんが、生々しいシーンがほとんどないのでそれほど違和感を…

水平線のかなたには無限の夢がある 「ダンピアのおいしい冒険」トマトスープ

お題「我が家の本棚」 きょうは午前中にかなり激しい雨が降ったので涼しくなるかと思ったのですが、午後になると陽が照ってきて、夜の10時を過ぎてもまだ33℃くらいの気温です。うまくいかないものです。 ソーラーシステムは時々120Wくらいの発電をしてくれて…