今週のお題「お弁当」
お弁当と言えば思い出されるのが、私が高校生のころ、毎朝母が作ってくれたお弁当です。
新潟の田舎に住んでいたので、電車が1時間に一本しかなく、毎朝6時50分の電車に乗って通学していました。
成長期の高校生なので、お弁当に肉は必須です。
母はいつも唐揚げを入れてくれました。
初めのころは試行錯誤して、いろいろなパターンがあったのですが、最終的に唐揚げをメインに、唐揚げに敷かれてシナシナになったレタスと川エビの佃煮、卵焼きが入って、ごはんとそれに添えられた黒豆が定型になりました。
ごはんに黒豆の汁が沁み込むと、少し甘い部分ができるのですが、それを食べると幼児のころに通っていた仏教系の幼稚園で食べた甘いご飯を思い出させるので、必ず入れてもらっていました。
6時30分くらいには家を出なければならないので、母は朝4時起きでお弁当と朝ごはんを作ってくれていたのです。
3年間、毎朝作ってくれていたのですが、「大丈夫?」と聞くと、いつも「ぜんぜん大丈夫。ちゃんと食べてくれればうれしい」と言われていました。
自分の子どもができてからは、奥さんがやはり子供たちのお弁当を同じように作っていました。
私のお弁当も作ってくれていた時期があり、「大丈夫? 大変なら無理しなくても」と聞くと、「ぜんぜん大変じゃないから、心配しないで。なれれば楽しいから」と返されました。
私はとてもしあわせな時を過ごしてきました。
本当にありがとうございます。