今週のお題「マイ流行語」
今年の我が家の流行語といえば、「カラカラの呪い」が筆頭にきます。
ある日、奥さんが言いました。
「次にこの場所に立ち入るものは、カラカラという音を聞くであろう」
なに、その呪い。
数時間後、私はその音を聞いてしまうことになりました。
カラカラ…
「…紙が、切れた」
もちろん、紙が裁断されたわけではありません。
トイレットペーパーがなくなったのです。
「奥はこのことを予言していたのであったか」
私は大いに得心することができました。
それ以来、我が家ではカラカラの気配を感じるごとに、おどろおどろしい予言を告げあうことになりました。
「数刻のうちに、カラカラが響くことになるであろう」
「カラカラの気配が近づいているが、大いなる意志の力をふるえば、未だその呪いを避け得るであろう」
「カラカラの終わりは見えたが、私はそれを乗り越えた」「何てことすんの!」
さまざまな呪いが飛び交う中、きょうもトイレットペーパーは私たちの毎日を守ってくれているのです。