JP Road mirage - Sumomo Toxin / すもも毒素

現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

納豆はネバネバでツルツルで永遠

今週のお題「納豆」

雨が降ったり止んだりで、一日しっとりとしたとても好みの一日でした。

予報ほど暑くならず、むかし私の好きだった梅雨はこんな感じだったのですが、最近は梅雨でも30℃を超えるのが普通だったりするので、身体が馴染もうとしません。

エアコンと除湿機をダブルで稼働して何とか快適に過ごせる環境を作り出しています。

 

納豆は子どものころから普通に食べてきましたが、味やにおいよりもネバネバが苦手です。

そしてネバネバなのに、箸につくとツルツルになって、煮物がつかめなくなるのもイヤでした。

基本きらいな食べ物のない人間ですが、納豆は食卓に出ていると少し気を引き締めてしまいます。

そんな私が納豆を好きと言えるようになったメニューは二つです。

納豆卵かけごはん

結婚して奥さんの実家に行って、そのうちの一日を近くの温泉で過ごしたことがあります。

その時の朝ごはんは、清く正しいフルセットの和食でしたが、納豆と生卵と味のりが付いていて、どれとどれを組み合わせるのがベストかと考えていたら、奥さんがごはんに卵をかけて混ぜ、そこにこれもよくかき混ぜた納豆を投入しよったのです。

「え? 卵かけごはんに納豆?」

「? いつもこうするよ?」

「そういうもんなの?」

「いやならどちらか残せばいいんじゃない?」

「ふうん」

そう言われて残せるはずがありましょうか。挑戦はいつも受けて立つのが私の信条です。ごくごく当たり前の顔をして、おいしそうな卵かけごはんを見おろしながら納豆をかき混ぜて、金色の野に茶色の納豆を降下させます。

スルスルかき混ぜられる卵ごはんに納豆が入ると、ぐぐっと箸が重くなります。

あれ? これ、何となくおいしそうな予感がする…

食べてみると、納豆のマイナス要素が低減され、卵のはかない物足りなさが強化され、私にとって至高の朝ごはんがここに爆誕しました。これを味のりで巻いて食べる喜びと、さらに塩鮭をほぐして味のりで巻いた時の喜び。

まあ、私にとって誕生しただけで、奥さんにとっては普通に食べているものなのでしょうが、納豆の新たな可能性を私は見つけることができました。

 

ただ、実家にお邪魔して朝ごはんをごちそうになった時、納豆と卵は一緒に出てきません。

「?」

「ん? いつもは両方は食べないよ。あそこでは出たから一緒に食べたけど」

騙された… いっしょに食べるのが当たり前のように言っていたくせに、奥さんにとってもあれが初めてだったんだ... こいつ、うそつきだ...

そこから長い年月に渡って始まる、これが最初の戦いでした。

もちろん、私の敗北です。

納豆砂糖じょうゆモチ

この食べ方は、五十嵐大介さんのマンガ「リトル・フォレスト」で知りました。

私は焼いたモチを食べる時に、砂糖と醤油を混ぜたものをつけながら食べるのが大好きで、納豆モチは箸が滑るようになるので、どちらかというと苦手でした。

リトル・フォレストの中で、付きたてのお餅を納豆に砂糖じょうゆを混ぜたものにつけて食べるシーンがあり、それがとてもおいしそうだったので、興味を惹かれてやってみました。

モチを搗きたてに戻すのは、電子レンジで水に浸した状態のモチをチンすることで可能です。 

 これを納豆砂糖じょうゆに混ぜて食べると、おいしい!

子どもたちはこれがお気に入りになり、モチを食べる時は必ずこれもリクエストされるようになりました。

人生はいくつになっても学ぶことばかりです。 

 

 

甘納豆

はたしてこれを納豆に入れていいのかどうか迷いますが、私は子どものころからこれが好きでした。

初めに食べたのは、小学校に上がるか上がらないかのころ、家の近くにあった駄菓子屋さんの、クジ形式の甘納豆でした。

厚紙に60個くらいの小さな袋に入った甘納豆が貼り付けられており、5円か10円で一個引くことができて、当たれば上の方についている大袋がもらえるというものでした。

おそらくその頃の楽しかった記憶と結びついているのでしょうか、甘納豆を見るとうれしくなって、つい買ってしまいます。

そういう時に買うのは、立派な大きな甘納豆ではなく、あずきの小さな甘納豆でなければいけません。それが私の中での甘納豆なのです。