今週のお題「夏うた」
少し薄雲が覆っていますが、広がる青空に35℃越えの暑さは見事に夏です。
あつい…
夏を感じる歌と言えば、爆風スランプさんの「Runner」や「リゾ・ラバ」、TMRさんの「HOT LIMIT」、サザンオールスターズさんの「勝手にシンドバッド」、ジッタリンジンさんの「夏祭り」、井上陽水さんの「少年時代」、ラッツ&スターさんの「め組の人」、大瀧詠一さんの「君は天然色」、山下達郎さんの「高気圧ガール」、山下久美子さんの「赤道小町ドキッ」、YMOさんの「君に、胸キュン。」などが思い浮かびます。たぶんまだまだあると思います。
そんな歌の中でも、私が夏になるというと浮かんでくるのは「夏の思い出」です。
夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空
夏の歌というと、人の作った歌よりも耳に残っているのがセミの歌です。
夏の真昼に、重合して響き渡る蝉時雨は、私の原風景です。
陽が落ちてくるとそれが物悲しいヒグラシのセッションに替わり、
さらに暗くなると、今度はカエルたちの大合唱です。
さまざまなカエルたちの声が重合に重合を重ねて、耳鳴りのように頭蓋骨の中を満たします。
この耳鳴りは止まることなく、朝まで続きます。
この聲のせいで眠れなかったという記憶はないので、私の脳は受け入れてしまっていたのでしょう。
夏休みを過ごした父母の実家は福島県の山の中で、小学校高学年くらいから新潟県魚沼地方の田んぼの隣の家で過ごしていたので、夏と言えば私の中では生命たちの饗宴が終わりなく続く季節でした。
秋になれば、今度は命の終わりを感じさせる秋の虫たちの歌に切り替わっていきます。
このあたりの構成は見事過ぎて、私の「いずれ終わりは来るんだから、できるうちは歌ってなんぼ」という精神形成に大きく貢献しています。
こればかりは本当にその場所で、幾夜かを過ごして見ないと体験できないものです。
そんなセッションを聴くことができるチャンスがあれば、ぜひぜひたっぷりと楽しんでくださいませ。