今週のお題「怖い話」
夏のお盆時期に家にいるのは何年ぶりでしょうか。
奥さんの実家が遠く、夏休みくらいしか訪れることができないので、子どもが受験の時期以外は必ずそちらを訪れていました。
長距離ドライブなしの夏は本当に久しぶりです。
まだ副作用は出ていませんが、もう少ししたら走りたくてしょうがなくなるかもしれません。
私が怖いと思うのは、自分の行った大学にいけなかったらどうなってしまっただろうかということです。
その大学に行って、一人暮らしをしながらいろいろな人と会って、いろいろなことを経験することがなかったら、私の世界は広がらず、カタツムリのように自分だけの殻にこもって居続けたことでしょう。
社会に出る前に親元を離れて、自分だけですべての責任を背負って暮らしてみることで、自分ができることとできないことを認識できました。
大学というのは自分と近いレベルの人間だけが来るので、それまでと比べて話の合う友人は格段に多く、ほんとうに話の合う友人と一晩中話をして過ごすという経験もできました。
それまでの自分は他人に自分の考えていることをわかってもらえないことが多かったので、他人に対して防壁を築いていました。
理解してもらえないのが当たり前。
理解してもらえないなら、他人に話をするのは無意味。
人に自分の考えを伝えられないのは、自分のコミュニケーション能力に問題があるから。
私は人と交流することができない。
私は友人など作れない。
私は結婚することもないだろう。
大学に行って、大学の友人たち、特にサークルの友人たちと交流する中で、私は愕然としていました。
話が通じる。
理解してもらえる。
新たな知見を提案してもらえる。
こちらの知見と相手の知見を合わせて、新たな知見を創り上げられる。
大学で多くの友人と会い、おまけで一生私と過ごしたいと考えてくれる異性とも出会い、私は人の形を取ることができるようになりました。
大学に行ってこの経験ができなければ、私は一生自分が社会不適合者だと思って生きていたでしょう。
大学生活は、私にとって本当にかけがえのないものになりました。