世の中には、2種類の人間がいます。真面目な人と不真面目な人です。
私は不真面目な人間で、いつも楽をすることばかりを考えていました。
そのために、会社にとってなくてはならない人間であったのです。
真面目な人はすごい
会社に入って仕事を始めると、いろいろな仕事を任されるようになります。
真面目な人は、教わった通りに仕事をこなしていき、慣れるにしたがって仕事の効率を上げていき、その仕事の第一人者になります。
不真面目な人は手を抜くために全精力を使う
私のような不真面目な人間は、教わった通りにしなければいけないのはわかっているのですが、もっと楽をして同じ効果を出したいと考えてしまうのです。
仕事の段取りの中で、ぜったいに必要な仕事と、仕方なくやらなければならない部分を仕分けます。
最初に、仕方なくやらなければならない部分の手を抜くためにどうすればいいかを考え続けます。
その間、私のスキルは上がりませんし、やり方を試行錯誤しているので、仕事も遅くなります。文句を言われても、もう少しで手を抜けそうなので、私は怒られ続けます。
それと同時に、絶対に必要な仕事が本当に必要な仕事かどうかを考え続けます。
例えば上司とその上の上司の承認をもらうといった仕事は、絶対に必要だとされているのですが、その仕事にお墨付きを与えるだけで、仕事の内容が向上するわけではありません。
このようなことを考えながら仕事の段取りを組み直し、データを集めなければいけないのなら、そのデータを誰かの手作業なしで受け取れるようにし、整形はアプリで自動的にあうるようにしたり、作業が滞る段取りの部分を見直して、その段取りの担当者に直接確認するようにしたり、あらゆる部分を効率化して自動化します。
仕事の仕組みを変えることで、真面目な人がベストでできる時間の十分の一の時間で終えることができるようになります。
さらに、自動化と段取りの最適化により、その仕事をまったく知らない人が行っても、同じような工数でできるようになります。
面倒くさがりの私は、ほかの人への仕事の引き継ぎにも時間を掛けたくないので、業務マニュアルを用意します。
これでこの仕事は私の手を離れても、従来の十分の一の工数で行えるようになります。
空いた時間に、私はまた別の仕事を押し付けられ、同じように手抜きの方法を考えていきます。
これを続けていくと、私の会社に対する貢献は、真面目な人が一所懸命やっている仕事の十倍、百倍、千倍になっていきます。
不真面目な人間が会社にとって必要な理由がお分かりいただけたでしょうか。
不真面目な人間がいないと会社がつぶれる時代
現在のように変動が日常で、変容し続ける世界においては、決められたことを決められたとおりにこなしていくことは求められません。
定常業務は最小限の工数でこなせるように変えていかなければなりません。
怠惰で面倒くさがりの人間は、常に手を抜く方法を考えています。
手を抜くことで浮く工数は、会社の費やす工数です。不真面目な人間が手を抜こうとすることが会社の利益に直結するのです。
不真面目な人間がいなければ、会社は変化することができず、改善し続ける他社に置いていかれて沈んでいきます。
今後の社会を考えると、不真面目な人間の必要性はさらに増していくでしょう。
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