今週のお題「復活してほしいもの」
なくなってしまったものはなくなってしまったものとして、なくなったことを惜しんで物悲しい気分に浸りきるのがいちばんだと思っているので、復活してほしいと願うことはあまりありません。
髪の毛も遠い彼方の夢の中に消えていってしまいましたが、復活してほしいかどうかといわれると、今のままでもいいかなと思ってしまいます。洗髪楽だし。洗髪じゃないか、頭洗いか。
今後はウィッグをつけてみたりしたいと思っていますが、やっぱり緑色の髪とか紫色の髪とかがいいのでしょうか。楽しみです。
いろいろ考えていたらありました、復活してほしいもの。
拘束される時間です。
講義の時間や講習会などの時に頭が冴えて、本来の講義以外の案件のアイディアが次から次へと湧いてきたり、難しいと思った課題の解決策を思いついたりした経験はないでしょうか。
ほかのことができない状態で何かに集中している時には、脳の中の余裕エリアが活発に活動して、気にしている案件や問題の解決に向かって行動してくれることがよくあります。
講義時間などで、だいたい理解してしまったものの説明がされている間に、ふと頭に浮かんだアイディアを追ってみたら思った以上におもしろくなって、論文のネタになったり、課題解決の糸口がつかめたりします。
フリーになって、24時間365日自由に使えるようになったらどれほど生産性が上がるだろうと思っていたのですが、いつでもできると思うとどんどん後ろに回っていってしまうのです。
私に問題があるのは確かなのですが、いろいろあがいてみても、なぜかこれがとどめられないのです。
私は自分で思っていたより、物事を成し遂げるための能力に欠けていたようです。
それにひきかえ、奥さんはお仕事とNPO法人のタスク、家の仕事を段取りよくどんどん片付けていっているのです。
「どうやってそんなに片付けていけるの?」
「A4の紙に書いて、片付いたものにバツ印を付けていっているだけだよ」
確かに、それを書いているのを見ていましたが、効率の悪いことをしているなと思っていました。
「いっぱいになったらどうするの?」
「新しい紙に替えるよ」
「ぜんぶが終わっているわけじゃないんでしょ?」
「もちろん。終わっていないものは書き写すんだよ」
「ぜんぶ手で? 効率悪くない?」
「それほど多くは残らないから。いろいろやってみたけど、これが一番確実に片づけていけるの」
うまくやっている者の自信が光り輝いています。
ToDoリストは私もパソコン、Webでいくつも試してみましたが、どれもうまく機能しませんでした。
最初は一所懸命入れるんですが、すぐに見なくなってしまうんです。
転記もできて便利なのに、なぜか解決のモチベーションを上げてくれないのです。
便利だからなのかな。
パソコンのなかった学生のころにやっていた手書きのToDoは、効果があったように思います。
自分に言い聞かせる意味でも、手で書くという行為がいいのでしょうか。
きょうから奥さん方式をやってみようと思います。
拘束される時間を復活しなくても、これで問題解決能力が復活してくれることを期待します。
やっぱり奥さんはすごいな…