家事には、かなりの時間をとる、新しい価値を生まないけれど、行わないと生活の質が落ちてしまう仕事が3つあります。料理と洗濯と掃除です。
- 料理 …家族の健康のベースになる仕事です。後片付けがかなり工数をとります
- 洗濯 …清潔と不快感をなくします。乾かしてしまうのが大変です
- 掃除 …昔は毎日でした。汚れが溜まると健康に悪いし、人間関係も悪化します
掃除がおろそかになることが引き起こす深刻な問題
料理の後片付けは、食器洗浄機のおかげで飛躍的に楽になりました。
平成3年くらいから共働きの方が多数になっており、現在は60%が共働きです。このような状況で、掃除を毎日するというのは不可能です。
掃除はしないでも飢えることもなく、着る服がなくなることもないので、いちばん後回しにされる家事です。
もちろん、後回しにできるけれど掃除をしないでいいということはないので、家の中が乱雑になり、ホコリが溜まってきて、汚れが目立つようになってくると、住んでいる人の心が荒んできます。
お互いに相手がやらないことに文句を言い、手伝おうともしないことをののしって、掃除一つで安らげるはずの家庭が殺伐とした空間になってしまいます。
本来一緒にいて楽しいはずの家族が敵になるのは、とんでもない不幸です。
ルンバは、人がいない間、もしくは疲れ切って倒れている時に、少し間抜けではありますが、一所懸命掃除をして、家庭不和の原因の一つを解消してくれます。
ルンバを導入するメリット
ルンバは、掃除機があればできる仕事の一部を代行してくれるだけです。これをどう評価するかですが、私は大いに効果があると思いました。詳しくは後述の「うちのルンバくんについて」を見てみてください。
床全体のゴミやホコリをまんべんなく取ってくれる
ルンバはクルクルと方向を変えながら、部屋中をまんべんなくゴミを取ってくれます。小さい部屋なら30分弱で、けっこう広い居間でも1時間くらいで一通り掃除してくれます。これで目立つゴミはほとんどなくなります。
しばらくやらなかった時や汚れが気になるときは、2回同じところを掃除するのがお勧めです。2回目でほとんどゴミが取れなければ、次回からは1回で大丈夫です。
もちろん、奥まったところや隅はうまく取れないことがあるので、仕上げに掃除して回るだけで部屋全体の掃除終了です。
ルンバのために床に置くものを減らす気になる
床にものがたくさん置いてあると、ルンバの掃除できる範囲が極端に狭くなります。
ルンバを導入すると、ルンバが掃除することを考えて、部屋に置いてあるものを移動したり捨てたりという片づけのきっかけになります。
少しずつルンバの稼働範囲を広げてあげるつもりであれこれしていると、いつの間にか部屋がすっきりしてきます。
ルンバを導入するデメリット
ルンバは単機能の掃除機なので、これ一つで掃除機の代替はできません。そこを理解して、できないところはサポートしてあげるつもりでないと、ルンバに実力を発揮してもらうことができません。育てて伸ばすつもりで導入しましょう。
単機能にしては高価
普通の掃除機は、アタッチメントを変えることでいろいろなところ、さまざまな用途で使うことができますが、ルンバは床の表面にあるゴミを取ってくれるだけです。
それだけにしては、ダイソン並みの価格と釣り合わない気がしてしまいます。
でも逆に考えると、スイッチを押すだけで床のゴミを地道にとってくれるのが、普段の生活の中ではいちばんありがたいのです。
できることは限られていて、少し間抜けなところもある
部屋中を回って掃除してくれるのですが、自分の噴き出す排気でゴミを吹き飛ばして残したり、特定のところばかりしつこく回ったり、「あんた、ここちゃんとやったん?」と言いたくなる時もあります。
真面目な人だとイライラしてしまうかもしれませんが、そこは人間側がサポートしましょう。
「まったく、手がかかるわね」とでも言っておけば、自分が余裕たっぷりの奥様になれた気分を味わえます。
置き場所をけっこうとる
これはけっこう盲点でした。充電中のルンバはけっこう場所を取ります。
置き場所をよく考えないと、足を引っかけて人間もルンバも重傷を負ってしまう可能性もあります。
普通の掃除機のように立ててしまうわけにもいかないし、余裕のない部屋の場合は何か方策を考えないといけません。
ブラシなどの掃除が面倒
半年ぶりくらいにふと思い立って、ブラシなどを外して本格的に掃除をしようと思うと、かなり苦労します。
どこから出たのかわからない糸や髪の毛がこれでもかというくらいに絡まって、途方にくれます。さいわい、純正でついているお掃除ツールに糸切りがついているので、これでブチブチと切りまくって外すことができます。
掃除が終わるととてもいい仕事をした気がしますし、そこまでがんばってくれたと思えば、苦にせずできるかもしれません。
うちのルンバくんについて
2017年9月に、ジャパネットたかたで買いました。iRobot社製のR627060という、ジャパネットたかた専用モデルです。
3万円くらいになったら買おうと思っていたので、ちょうどいいタイミングでした。
片付けのきっかけを与えてくれる
その時には、家はとても片付いているという状況ではなかったので、ルンバくんにできるだけ能力を発揮してもらうために、床の上のものを捨てられるものは捨て、片付けられるものは片づけました。ここが一番大変でした。
その後はルンバくんが動くのを眺めながら、ルンバくんがとまどったり、うまく抜けられないところがあれば修正しているうちに、家全体が片付いてきました。
ここがルンバ導入の一番大きい効果だったかもしれません。
家庭不和の解消
いつもは気にしなくても、床にあるものを取る時などに髪の毛やホコリがあるのに気づいて、相方に当てこすりを言ったりしてしまって、家の空気を悪くしてしまうことがままありました。
ルンバを使うようになって、目につくゴミはほとんどなくなるし、ホコリが目についたら「あ、ルンバくんにお願いしないと」と言うようになり、敵意が相方に向かうことがなくなりました。
こんなことでつんけんするより、楽しい時間が過ごせるのはうれしいです。
実家の掃除に大活躍
ルンバは大きめのアタッシュケースくらいのサイズですので、実家に帰るたびに持っていってお掃除します。
年寄り一人で暮らしており、掃除はなかなか手が回らないので、毎回ゴミをためるところがずっしり重くなるほど取れます。
居間と寝室に使っている和室をきれいにしてくるんですが、あまりにゴミが取れるので、「これ、カーペットを削り取ってるんじゃないの?」と聞かれました。そこまでのパワーはありません。
面倒なお手入れも実はけっこう楽しい
いろいろバラして掃除をするのは大変ですが、実はこれがけっこう楽しいんです。
私はあらゆる家電をばらして遊ぶ、「自責の男」としての誇りをもって、いつも念入りにお手入れします。
ルンバを導入して家庭内の摩擦を最小限に
ルンバはちょっと高価なおもちゃですが、床のゴミ取りはけっこう一所懸命にやってくれます。
うちでは、わたしがけっこう床の上のゴミを気にして、不満ゲージがあふれると切れることが多いので、ルンバを入れて正解でした。
今はゴミがあっても、「あ、ルンバくんにやってもらわな」と掃除を自分のタスクとしてとらえるようになったので、私も進歩してるかな。
ほんのくだらないことでギスギスするのは時間ももったいないし、一緒にいたい気持ちも削っていくので、なるべく早くルンバくんに環境を整えてもらいましょう。
今買うなら、これを買いたいです。
ルンバ 606 アイロボット ロボット掃除機 高速応答プロセスiAdapt搭載 ゴミ検知センサー 自動充電 ペットの毛 フローリング 畳にも ブラック R606060
- 発売日: 2019/04/10
- メディア: ホーム&キッチン
とりあえず使ってみるなら、3万円を切るこのモデルでもいいでしょう。
掃除のための基本機能は上位機種と変わらないので、使い勝手はわかります。
これを使って満足できなければ、もっと高価なモデルでも不満は出てしまうと思います。