今週のお題「名作」
小学生のころから、映画がとても好きでした。
成長していく時々に、映画は私の生活に色を付けてくれ、さまざまな指針にもなってくれました。
すべてを記すことはできないけれど、思い出す限りの大好きだった映画をご紹介します。
幼少期
わんぱく王子の大蛇退治
価格:3150円 |
劇場で見たのですが、親にせがんで何度も連れて行ってもらったそうです。
スサノオノミコトが主人公で、日本神話をなぞったものですが、とにかく子どもを楽しませてくれる漫画映画でした。
天の岩戸を開かせるアメノウズメのダイナミックなダンスや、切り倒すたびに増える火の神との闘い、ラストのヤマタノオロチとの戦いなど、飽きるところのない作品です。
キャラクターもデザイン化された美しいもので、一度は子どもに見せてあげたい漫画映画です。
小学校
道
価格:4306円 |
小学校では、年に何回か、講堂などに子どもを集めて映画を見せてくれるイベントがありました。
そこで見たものの一つが「道」です。
乱暴で粗野な主人公のザンパノが、アシスタントとして買い取ったジェルソミーナと大道芸で金を稼ぐ旅を続けていく物語です。けっきょくザンパノはジェルソミーナを置き去りにして行ってしまうのですが…
見終わった後、とても哀しくてやりきれない思いに包まれてしまいました。
なのに未だに何度も見返してしまいます。
禁じられた遊び
価格:1320円 |
これも鑑賞イベントで見せられた映画です。
相手を愛しいと思う気持ちが、間違っているとわかっている方向に自分を進ませてしまう怖さを感じました。
失うことを理解できなかったポーレットが、喪失することを知ってしまってから失いたくないものを追い始める場面が切ないです。
100年生きるといわれているフクロウに、ミシェルがポーレットの思い出を託すシーンがとても美しい映画です。
中学校/高校
燃えよドラゴン
価格:1650円 |
ものすごいブームを巻き起こした、ブルース・リーの映画です。
これに触発されて、何本も自主映画を撮り、体育祭の応援合戦でヌンチャクを使ったアクションを行い、文化祭では自作のヌンチャクを販売して映画の資金にしたりなど、めちゃくちゃ外向きに動き回れるようになりました。
今でいう推し活でしょうか、中学生で香港の商店と個人輸入で取り引きをしました。学校で国際文通の仕方を教わったので、それを最大限に活用した形です。
どちらかというと内向的だったのに、この映画が文字通り私の人生を変えてしまいました。
このころにした様々なことは、これから後の人生にとんでもなく役に立っています。
大学生活でも、社会人になってからも、いつも私をぐいぐいと押してくれる行動力は、この時に身につけたものがベースになっています。
ラ・マンチャの男
新品北米版Blu-ray!【ラ・マンチャの男】 Man of La Mancha [Blu-ray]! 価格:6203円 |
自分の生き方を変えたもう一つの作品が、「ラ・マンチャの男」です。
お話は、よく知られているドン・キホーテのストーリーと、原作者のセルバンテスの体験を絡み合わせて織りあげられています。
この映画で私が得たものは、
「虚構は現実の人間を救いあげ、より高みを目指すよう手助けすることができる」
「真実を見ることは難しく、真実を見てもらうことも難しい」
「夜の夢が、うつつを変えることができる」
という真実です。
ソフィア・ローレンがとんでもなく強くて美しいです。
大学生以降
大学生以降はずいぶん映画を見ました。
おもしろいものも感動するものもたくさんありましたが、人生を変えるほどのものはありませんでした。
それでも、私と同じように昭和のカンフーアクションに熱中した人に、これだけは見てほしい映画がありました。
カンフーハッスル/少林サッカー
『少林サッカー』×『カンフーハッスル』奮発弐枚組 [ チャウ・シンチー ] 価格:6037円 |
カンフー愛に満ち満ちた映画です。
古くて倒壊しそうなアパートに住んでいる人々が、今はそのかけらも見せないのにカンフーの達人ばかりという設定が素敵です。
地上げ屋に対抗して立ち上がる住民と、刺客として現れる琴奏者やガマ拳の使い手。
このガマ拳の使い手が、ブルース・リャンなのですよ!(わかる人にしかわからない強い感動!)
この映画を作った監督は、本当にカンフー映画が好きだということがわかります。
少林サッカーは、ブルース・リーもどきさんと、饅頭づくりの女の子が最高です。
燃えよ!じじぃドラゴン
燃えよ! じじぃドラゴン 龍虎激闘[Blu-ray] プレミアムプライス版 [数量限定版] / 洋画 価格:1980円 |
こちらも同じくカンフー映画ですが、カンフー映画を見続けてきたものに捧げられる、夢のようなオマージュ映画です。
眠たくっても、嫌われても、歳をとってもやめられないこのカンフー愛は、決して間違っていなかったことを輝きをもって示してくれます。
ブルース・リャンとチェン・クァンタイが出ているだけでも涙いっぱいなのに、ブルース・リーの死亡遊戯と通底しているテーマで、カンフー映画を好きになってよかったと思える映画でした。