【訃報】
— 映画.com (@eigacom) 2020年7月6日
イタリアを代表する世界的な映画音楽の巨匠で、「荒野の用心棒」「ニュー・シネマ・パラダイス」など、500本以上の長編映画の音楽を手掛けた #エンニオモリコーネ が昨夜亡くなりました。享年91歳。
心よりご冥福をお祈りします。その偉大なフィルモグラフィーは👉https://t.co/AsqdGqcb44 pic.twitter.com/0g5jFamz4T
私のもっとも好きな映画音楽の巨匠のひとりであるエンニオ・モリコーネさんが亡くなりました。
この人の作る曲はとても透明で美しく、こちらの放浪心をくすぐってくれます。
切ない旋律の中にとぼけたフレーズが混ざりこんだり、聴いているだけでいろいろな世界にまぎれ込むことができます。
特に好きな曲は、ひたすら格好いい荒野の用心棒、夕陽のガンマンと続・夕陽のガンマン、
暗い旋律のリフレインがすばらしいウエスタン、
衰退した西部劇へのレクイエムでありながら、明るくなつかしいリズムが切なさを高めるミスター・ノーボディです。
このほかにも、いい音楽がたくさんあります。
狼の挽歌
死刑台のメロディ
エスピオナージ
変わったところでは、NHK大河ドラマの「武蔵」の音楽も作っています。
高校時代と大学時代に、この人の曲をイメージして何本か映画を撮ったりしました。
新しいものを創ろうとしている時や、深く集中したい時に、この人の音楽をかけることが多いです。私が本気で仕事をしようとする時に、欠かすことのできない要素です。
この人の音楽は、私にとって林の中を通り抜けて行く風の音のように、深く深く根付いているように思います。
巨匠のご冥福を心よりお祈りしております。