今週のお題「復活してほしいもの」
「定年退職したらやることがなくて、毎日テレビを見ている」
「定年したが、やることがないのでアルバイトをしている」
こんな話をよく聞きます。
最近、FIREという考え方がもてはやされています。
この考え方は理解できるし、共感できますが、FIREしたいと思っている人が本当に皆、やりたいことがあってリタイヤしたがっているようには思えないのです。
FIREは経済的に独立することで、時間をお金を稼ぐために使うことなく、本来やりたいことに全部費やせるようにすることです。
やりたいことがない人間にとっては、FIRE達成は地獄の始まりを早めるだけになります。
私はやりたいことがあって早めにリタイヤしたので、やることがないという感覚がわかりません。
やりたいことをセミナーで教わらなければ見つけられないというのも不思議だし、教わったことが本当にやりたいことに変わるものでしょうか。
まあ、いろいろなことをやっているうちに、楽しくなるものが見つかれば御の字なのではあるでしょう。
でも、何十年も生きてきているのに、その間にやりたいことは見つからなかったのでしょうか。
そんなことはないと思います。
子どもの時には、毎日やりたいことがあったでしょう。
くだらないこと、役に立たないことも含めて、夜寝るのが嫌なくらいに毎日やることがいっぱいでした。
やることがないと言っている方たちは、そのような時期がなかったのでしょうか。
そんなことはないのではないのでしょうか。
誰に言われるわけでもなく、やりたいことが溢れていたときがあったはずです。
仕事を優先しているうちに忘れてしまっただけなのかもしれません。
だとしたら。
それを蘇らせることは可能です。
子どもの時にやりたかったこと、学生時代に熱中していたこと、必ずあるはずです。
どんなにくだらないことでも構わないのです。
バカみたいなことでも構わないのです。
それを思い出してみてください。
つるつる滑って消えてしまいそうな記憶の中から、自分の引っかかっていたそれを引っ張り出すことができれば、あなたのやる事がない問題を解決するための最初のきっかけにできます。
それができれば、これから先は楽しいことしかなくなるのです。