JP Road mirage - Sumomo Toxin / すもも毒素

現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

暮らしの中にお茶がある意味

今週のお題「好きなお茶」

お茶を飲むのは好きです。

コーヒーや炭酸飲料も好きなのですが、お茶は時間を柔らかく溶かしてくれるので好きです。

コーヒーは元気を出したい時に飲み、炭酸飲料は会議などで踏ん張りたい時に飲みます。

コーヒーを飲むと眠気が来る体質なので、会議の時に飲むと危険です。

炭酸の刺激で、頭も冴えます。

 

私にとって、お茶には二通りの効用があります。

一つは流れの区切りをつけるため、もう一つはある時間の中にどっぷりとひたるためです。

流れの区切りをつけるためのお茶時間

根を詰めて仕事や作業をしていると、時間を忘れてしまうことがあります。

子どものころから集中力はかなりあるほうで、熱中すると周りの音が耳に全く入らなくなります。

脳は疲れないといいますが、身体にはかなりの負荷がかかっていることが多く、ふと気がつくと疲れ切っていることがあります。

そんな時には、お茶を淹れてインターバルをとると、頭も身体もリラックスできて、力を取り戻すことができます。

作業を続ける場合は緑茶がよく、一段落した場合はほうじ茶や紅茶で気分を和らげます。

ゆっくりと茶を喫しながら、今までやっていた作業について考えたり、そこからさらにいろいろなことを考えたりして、とりとめのないよしなしごとをもてあそぶ時間を享受します。

そんなことをしているうちに、またいろいろなところから力などが湧いてきて、新たな目標を目指して動き出したりします。

ある時間の中にどっぷりとひたるためのお茶時間

私がいちばん好きなお茶時間は、ぼーっとするためだけにお茶を淹れて、パウンドケーキなどを用意して、そのまま自堕落に過ごす時間です。

どちらの方向に自堕落に落ちていくかによって、選ぶお茶が変わってきます。

紅茶は自分のエリアで遊びたい時

昔のことを思い出したり、自分の中のいつものエリアでくつろぎたい時には、紅茶を選びます。

定番のダージリンや、香りの好きなオレンジペコは、すぐにいつもの場所に私を連れて行ってくれます。

懐かしい場所の記憶、いつも訪れていた秘密の場所、今はもうない建物や原っぱのことを思い出して、私が生きている限りはこの記憶の中に残ってくれていることを確認したりします。

奥さんと二人でいれば、なつかしい人や場所のことなどを話して、時間を忘れてしまいます。

そして話をしているこの時間も、いつかまた訪れる場所の一つになるのでしょう。

紅茶の香りは、私をとても心地の良いところに連れて行ってくれます。

ジャスミンティは知らない場所を夢見るとき

中国茶の中でも、ジャスミンティ茉莉花茶は、未だ見たことのない世界に私を導いてくれます。

独特な香りはエキゾチックで、自分がいる場所がいつもいる場所ではないと錯覚させてくれ、異国の雑踏の脇の、道端に出ている椅子に座っている自分を見出します。

ここは来たかった場所。

いいことばかりあるわけではないけれど、不思議と安住できる異国。

顔を上げて見えるこの通りの向こうの角の先に、会いたい人がいる場所があって、知りたいことがわかるかもしれない場所がある。

私はいつかそこに行くのですが、まだその時ではないようです。

ジャスミンティの香りが尽きると、私は今の場所にいます。

暮らしの中にお茶があるということ

区切りをつける時間とどっぷりとひたる時間。

日々のサイクルの中で、どちらも私にとって欠くことのできない時間です。

欠くことのできない時間を切り分けてくれるお茶はありがたく、それを淹れる手間も含めて生活の中の句読点になっています。

今は奥さんが淹れてくれることがほとんどなのですが、誰かが自分のためにお茶を淹れてくれるということも、さらに豊かな時を与えてくれます。

 

自分の暮らしの中にお茶があることを知っているだけで、毎日に一つの彩りがあり、ちょっと豊かになることができます。

あー、紅茶が飲みたい。