JP Road mirage - Sumomo Toxin / すもも毒素

現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

好きなスポーツとのお別れ

今週のお題「好きなスポーツ」

10月並みの涼しさになったり、また34℃を超えたりと、身体にきつい日々が続いています。

涼しくなったときは、チャンスとばかり家の中の大規模な模様替えができたのでよかったのですが、暑くなるとあらゆるやる気が失われてしまいます。

早くもう少し涼しくなってほしいものです。

 

私はスポーツは、ほぼ何でも好きです。

海でも山でも川でも、夏でも冬でも、どこにいっても楽しめるお得な体質です。

その反面、一つのスポーツに打ち込むということがなかったので、どれもこれも中途半端と言えなくもありません。

そんな中でたぶんいちばん好きなスポーツは、スキーです。

 

子どものころ、住んだところは雪国が多く、小学校1年生から4年生の間以外では、学校でスキーの授業がありました。

授業でやるので、転び方、向きの替え方、ボーゲンでスピードを制御するやり方からしっかりと教わることができ、実際に滑るときにはそれほど混乱することがありませんでした。

基本的なことを教わってからは、滑りのうまい人にやり方を聞いたり、テレビでやっている競技会などを見て学んだりして、ほとんどのスキー場の斜面で滑走することができるようになりました。

 

中級者向けの斜面で体を慣らして、いちばん急な斜面に向かっていきます。

リフトで上ってくるときに、コース取りやこぶなどの斜面の様子は見ておきます。

急な斜面だと、上から身を乗り出しても斜面は見えません。

ここから、勢いをつけて斜面に飛び出していくのですが、私はこの瞬間が一番好きです。

コンマ数秒の世界で斜面とこぶを見分けながら一気に滑り降りていきます。

こぶの下には人がいることもあるので、コース取りは瞬時の判断で変えていきます。

長い斜面も滑れば数秒。アドレナリンをドバドバあふれさせながら舞い降りて、下に着いたら一息ついて、上を見上げます。

斜面は、上から見ると垂直に切り立っているように思えるのに、下から見るとそれほど急には見えません。

不思議な気がします。

一息ついたら、またリフト乗り場に向かいます。

 

スキーに行くのは大変だし、お金もかかるのですが、急斜面を一気に滑り降りる快感はほかのものに代えがたく、1シーズンに何度も行っていましたが、子どもができて、しばらくは行く機会がなくなりました。

子どもが10歳くらいになってから、今度は子ども連れで行くようになりましたが、ブランクもあり、筋肉も衰えてしまったようで、数本滑ると疲れ切ってしまいます。

そんなある日、滑っている途中にいきなり横方向に吹っ飛んでしまいました。

「?」

吹っ飛ぶ要素がないところで吹っ飛んだので、何が起きたのかわかりませんでした。

起き上がって、もう一度滑り出しましたが、何度か回転すると、また吹っ飛んでしまいます。

だましだまし何回か滑りましたが、改善されないので、とりあえずそこでやめました。

 

帰りの車の中で、膝がじんじん痛み出して、負荷をかけすぎたかなと思ったのですが、次の日の朝になると、歩けなくなっていました。

病院で診てもらうと、十字靱帯が切れかかっているとのことでした。

サポートしてくれる筋肉がなくなったところで、思い切り負荷をかけていたので、ぶちぶちと切れてしまったのではないかとのことでした。

全治3ヶ月くらいで、ギブスで固めて会社に行き、ギブスを外したらとても痛いリハビリです。

 

そんなことがあって、スキーには行けない身体になってしまいました。

スノーボードもやってみたかったのですが、たぶんもうできることはないでしょう。

とても好きだったものと、そんなふうに突然の別れが来ることはよくありますが、いつの時にも切ないものです。