今週のお題「やる気が出ない」
世の中には、生産性の高い人というのが確かに存在します。
そのような人を見ていて、「自分と大して能力が違うわけでもないのに、どこが違うんだろう」と考えてしまうことがあります。
いろいろな人を見てきて、その違いが物事に取りかかる時のスピード感にあることがわかってきました。
仕事をしているときも遊ぶ時も、何の問題もないはずなのに「やる気が出ない」時があります。
そのようなとき、気が進まなくて取りかかれないものでも、実際にやってしまえば普通に終えることができる場合がほとんどです。
やる気が削がれるようなときは、だいたい何かを考えすぎています。
生産性の高い人は、推測しかできないことを考えたりせず、実際に取りかかります。
取りかかると問題や困難が見えてきますが、それは順繰りに解決していけばいいので、事前に考えを巡らす時間は必要ないのです。
わかってはいても、これがなかなか難しい。
一歩目を踏み出せない時に前に進むための方策をいくつかご紹介します。
優先順位が決められない
やることが数件あると、どれを先にするべきかわからず、そのことをグルグルと脳の中で回してしまいます。
脳の中でそれをやっている間は、ほかに何もできません。
脳の中は見えないので、やることすべてを並べるのは困難です。
そんな時は、見える化をします。
紙にやるべきことを書いて、書き出されて物の中で、初めにやるべきこと3つを決めましょう。
そして手を付けて、終わったものから消し込んでいきます。
3つ終わったら、次の3つを選び、同じように進めます。
これを繰り返すことで、アイドリング状態に陥ることなく、清々とやるべきことを片付けていけます。
アプリのToDoリストなどでもいいのですが、より効率を高くしてくれるのは紙に書きだすやり方です。
タスクの大小を考えずにどんどん書き出して、一つのタスクからもう一つタスクが出てきたら書き出していきましょう。
これだけで驚くほど速やかに物事が片付いていきます。
紙に書きだすのは、奥さんのやり方を見て有効性がわかりました。
私がアプリを使ってきれいにレベリングしている間に、奥さんは紙に書きだした垢抜けないシートでどんどん前に進んでいきます。
目の前のタスクを処理していくためには、洗練は必要ないのです。
かなりの時間を食うであろう案件が見えている
タスクがいくつかある時に、時間をとるであろう案件が一つ入っていると、なかなか前に進むことができません。
小さなタスクを片付けようとしても、時間がかかる案件を優先するべきじゃないかという思いで、手を付けている案件に集中できなかったり、途中で止めて大きな案件に手を出したくなってしまいます。
小さなタスクも片付けないでいると、新しいタスクがどんどん追加されてきます。
いつもほかのタスクを頭の片隅に置いたまま作業するので、そちらにリソースが食われてしまい、ベストの能力で作業を進めることができなくなってしまいます。
どんどん煮詰まって、追い詰められると、さらに使用できるリソースが狭まってしまいます。
そんな時は、大きいタスクをいったん除けておいて、小さなタスクを片付けていきましょう。
小さなタスクがなくなれば、大きく見えていたタスクの本体も見えてきて、思っていたより簡単に片づけできるようになります。
「やる気」なんてない
「やる気が出ない」といいますが、やる気なんてものはありません。
取りかかれないのは、「失敗するかもしれない」「時間がかかりそう」「自分の能力でこなせるだろうか」などという誰にもわからない未知の不安に取りつかれてしまうからです。
実際に取りかかれば、失敗するかもしれませんし、自分では対応できないことがわかるかもしれませんが、それにはそれぞれ対応策があります。
「やる気を出そう」なんて考えず、まず取り組みましょう。
そうすれば、普通の仕事の進め方で解決できる道が見えてきます。
まとめ
とにかく、物事は取りかからなければ終わりません。
取りかかってみなければ難しいかどうかもわかりません。
わからないで取りかからないでいる時間は、あなたを損なうし、あなたの評価を下げてしまいます。
「やる気が出ない」 と思ったら、まず始めてみましょう。
それでだいたいすべてうまくいきます。