今週のお題「ピザ」
食べるもので嫌いなものはあまりありません。
ほとんど何でもおいしくいただける、お得な体質です。
味が駄目なら食感を、食感もダメなら香りを、香りもダメなら栄養価を考えて、おいしくいただくのです。
ピザはわたしの中ではおやつに位置付けられています。
上海に出張した時に、昼ごはんとしてピザが出たことがあったのですが、とても悲しい気持ちでした。
「これで昼ごはんが終わってしまうのか…」
周りの人はみんなうれしそうに食べていたので、私だけおかしいのだと思います、が。
やはり私にとってはピザはおやつです。
うちの街には、現在宅配ピザ屋がない状態になってしまっているのですが、ある間は時々取っていました。
マルゲリータなどのメインのピザと、サブでいつも取っていたのがチョコバナッツというピザです。
チョコバナッツというのは、ピザ生地の上に薄切りのバナナを載せ、チョコレートをかけまわして焼いたものです。
薄い生地のパリパリ感と、縁日のチョコバナナのような風味がおいしかったのです。
加熱することでもっちり甘くなったバナナも好きでした。
それがある時からメニューから外されて、それでも頼むときにお願いすると作ってもらえたりしたのですが、それもなくなって、それから1年も経たないうちに、お店自体がなくなってしまいました。
今でも、ときどき無性にチョコバナッツが食べたくなってしまう時があります。
マルゲリータも大好きなのですが、あれはどこでも食べられますが、あのチョコバナッツはその店以外で食べたことがないので、余計そんな風に感じてしまうのかもしれません。
イタリアの食べ物は、パスタもピザもとてもおいしいですが、会社の関係の食事会で、とあるホテルでイタリアンのフルコースを食べた時に、いちばんおいしいと感じたのは、スープとサラダでした。
スープはにんじんのスープだったのですが、裏ごしされて舌にも口の中にもまったくさわるものがなく、スプーンからのどの奥までとどまることなく流れ落ちていきます。
スープであれほどおいしいと思ったことはありませんでした。
サラダはどこが違うというわけではないのですが、下地にふった塩と上からかけた塩の味が違っていて、ドレッシングの味の中に、強めの塩が舌を刺激して、いろいろな味覚を刺激されながらシャキシャキとした野菜を食べる至福の時を味わいました。
あまりにおいしかったので、奥さんも連れてそのホテルにフルコースを何回か食べに行きました。
スープは初回の時ほどおいしいものには当たりませんでしたが、サラダは奥さんも喜んでくれるほどの味でした。
それからは、うちでサラダを作る時も最後に岩塩を削って載せたりしています。
けっこう味が変わるので、おすすめです。