今週のお題「もしもの備え」
どちらかと言えば過剰に備えるたちです。
降雨率が10%以下でもカバンの中には常に折り畳み傘が入っており、風邪をひいていなくてもティッシュペーパーを完備し、使いもしない電子辞書と照明付きの拡大鏡に筆記具、緊急時用のチョコレートなどを装備して会社に通勤していた私は、ミニマリストさんから見ると言語道断の存在かもしれません。
オートバイでツーリングしていたころは、サイドバッグをつけてブレーキレバーやクラッチレバーの予備はもちろん、パンク修理用品、メガネレンチにモンキーレンチ、ガムテープに補修用の針金などを満載していました。
誰かがトラブルを起こすといそいそと工具を取り出し、対応にあたったものです。
想定できるトラブルには、いろいろ装備することである程度備えようもありますが、それでもトラブルは常にこちらの想定を超えて起こります。
今、いちばん備えなければならないのは、自身を失うことに対してです。
自分がいなくなった時に家族が無事に過ごしていけるか
伝えるべき人に伝えるべきことを伝えているか
私は人生を楽しめるように生きてきています。
とても面倒な出張に行く時も、やるべきことは段取りして、面倒な作業は4時間後の自分に任せます。
そして駅弁を買って、旅情を楽しみながら移動します。
4時間後にがんばったあとは、会社に連絡して、お土産を買って、時間が合えばその土地の駅弁を買ってふたたび旅情を満喫しながら帰途につきます。
プロジェクトでも謝罪訪問でも、自分が求められていることが達成できれば、その周辺で起こることは楽しんでもよいのです。
普通に仕事をするだけで、経験値を増やし、能力を高めながらその過程を楽しむことができてしまうこのメソッドはなかなか有効です。
私はやらなければならないさまざまなことを楽しむことができるのですが、それを家族や残す人にうまく伝えられていれば心残りはありません。
それができれば、人生を楽しむのはとても簡単なので。