JP Road mirage - Sumomo Toxin / すもも毒素

現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

この焦熱地獄の中、ソーラーシステムのテスト発電の実証実験に入りました

今週のお題「暑すぎる」

お題「手作りしました」

 

ソーラーパネルを2019年9月に購入してから、ほぼ1年経ちますが、ようやくテスト稼働を開始できました。

スキャナーで何度も探って、壁の穴開け位置を特定できたのが8月20日です。

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完璧な位置特定資料

設置作業の開始

8月21日(金)は気温が37℃になるという予報でしたが、涼しくなるのを待っていたら、1か月以上先になりそうです。

作業を何度もシミュレートして、外作業は外壁の穴開けがいちばん時間がかかりますが、15分でできると考え、酷暑の中で始めることにしました。

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完璧な工事作業計画書

工事に必要な資材と工具を揃え、開始します。開始時間は10時30分でした。

工具はあとで電動ドライバーも追加しました。

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必要な資材と工具

1.屋内壁の穴開け

屋内壁の邪魔な物のない位置は特定できているので、内側から開けて、貫通させて外壁の穴開け位置を決めることにしました。

スリーブの直径より少し小さめに穴を開け、そこから貫通させます。

石膏ボード用の突っ切りソーがいい仕事をしてくれて、それほど時間をかけずに穴を開けることができました。

そこで大問題が明らかになりました。

屋内側には障害物がないのですが、外壁の内側に木材があり、2~3cmほどのずれで穴を開けることができません。

とりあえず、ずれた位置に穴を開け、斜めでもいいので設置してしまうことにしました。

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屋内側に開けた穴。周りには位置決めのためのテープや色鉛筆のしるしが残っています

2.外壁の穴開け

11時の時点ですでに35℃越えでしたが、屋内壁に穴を開けてしまったので、ここでやめるわけにはいきません。

「ふたりで作業する方が早いし、安全でしょう!」と言う奥さんの顔が脳裏をよぎりましたが、「もう始めちゃったし」と言い訳をして、作業を継続します。

屋内側からキリを使って外壁に穴を開けます。

貫通したところに長めのドライバーを突っ込んで目印にして外に出ます。

暑い。予想以上に暑いです。直射日光が帽子の上から脳を直撃しています。

最初は見つからなくてあせりましたが、ドライバーの先を見つけ、雨避けカバーの設置位置を考えながら穴を開ける場所を特定します。

スリーブのサイズより少し小さめに、コンクリート用のドリルで穴を開けていきます。

8ミリおきくらいにドリルの穴を開け、間にドリルを入れながら穴を開けました。

だいたい一周開いたところで、ドリルが抜けなくなりました。引っ張ってもダメ、ドリルを回しながらこじってもダメです。

軽いパニックになり、何度も引き抜こうとしましたが、まったく抜けません。

とりあえず穴を広げて様子を見ようと、ヤスリや石膏ボード用の突っ切りソーを持ってきて、悪戦苦闘しながら拡げているうちにやっと抜けました。

ドリルの先に、断熱材が絡みついて栓のようになり、それで抜けなかったようです。

暑さのせいとパニックのせいで茹であがってきた脳みそを感じながら、突っ切りソーの偉大なパワーで外壁にも穴を開けることができました。

ここで11時半。身体の要求を聞いて、これでいったん撤収することにします。

開いた穴には仮止めに丸めた新聞紙を突っ込んでおきました。

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美しくない穴の養生

3.スリーブの現物合わせ

顔を洗い、水分を補給し、冷え冷えタオルを頭に巻いて養生し、茹であがりかけた脳のご機嫌が戻ったのが2時過ぎです。

いちばん気温の上がる時間帯です。

まずは室内の作業を進めます。

スリーブを実際の穴に合わせてみて、少しずつ削っていきます。

スリーブが入るようになったので、押し込んでみます。

先が外側の穴に届いたので、外側から様子を見ることにしました。

外に出てみると、さいわいなことに雲が出ていて、午前中ほど暑くはありません。これならなんとかいけそうです。

スリーブの状態を見ると、まわりを削っていけばうまく出せそうです。

スリーブを押し戻して、ヤスリと突っ切りソーを使って少しずつ広げていきます。

10分ほどで適切な大きさに削ることができました。

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かわいらしく顔を出したスリーブ

4.外側のスリーブを固定

外側のスリーブに押さえを取り付けて、コーキング剤をたっぷりと塗って固定します。

調整しながら位置を合わせていき、うまく固定することができました。

5.ソーラーケーブル取り込み

ソーラーパネルのケーブルに延長ケーブルを接続し、屋内に送り込みます。

屋内に入ったケーブルの長さを合わせて、開口部にエアコン配管用のパテを押し込みます。

すき間のないようにたっぷりと詰め込みました。

6.外側雨避けカバー設置

屋外の作業のいちばん重要な部分が済んだので、雨避けのカバーをつけていきます。

ネジ止めのプラグ部分にも、カバーの着く面にもコーキング剤をつけて、防水しながら固定していきます。

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雨避けカバー

7.外側ケーブル固定

外側のケーブルを、雨戸の枠の下を通るように壁に固定していきます。

ここのネジをつける穴にもコーキング剤をつけて設置します。

これで外作業は完了です。

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ケーブルは3ヶ所で固定しました

8.内側のスリーブを固定

エアコンの効いた屋内に戻ると、自分がどれほど過酷な環境で作業していたかということがわかります。

頭にまた冷え冷えタオルを巻きつけて、室内作業を続けます。

内側のスリーブにキャップをつけようとしたら、斜めなので3センチほど突き出た形でしか固定できません。

何とかならないかいろいろやってみたのですが、何ともなりません。

私の身体がきょうはもうここまでにしようと、強制力を持って誘惑してきます。

仕方ありません。ここの始末は後で考えます。

きょうはここまで。

すぐに手を洗って、作業服を脱いで、顔を洗って、 冷え冷えタオルを頭に巻かないと。

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みにくく突き出たスリーブから出たケーブルをポータブル電源につなぎました

9.ポータブル電源接続

ケーブルをソーラー充電対応のポータブル電源につなぎました。

suaokiのG500というポータブル電源です。

MPPTチャージコントローラーがついており、300Wの機器まで接続できるので、実証実験のためには十分な機能を備えています。

接続したときにはもう陽が落ちていたので、実証は翌日から始めることになります。

とりあえず、とても疲れました。 

 

まとめと今後の予定

午前中の外壁の穴開けで異常に体力を消耗しました。

作業自体はうまくできたのですが、真夏の日射の下でする作業の負荷は時間では測れません。

実際に屋外で作業したのは15分くらいだと思いますが、脳がゆだってしまったようで、屋内に戻って冷え冷えタオルを濡らして頭にかぶり、水分を補給し、塩分補給に愛妻弁当を食べ(奥さんはお仕事で、弁当だけ用意しておいてくれたのです)、ぐったりして回復するのを待ちましたが、作業を再開することができたのは2時間過ぎてからでした。

夏の暑さを舐めてはいけません。夏の屋外では決してがんばらないようにしましょう。

午後は雲も出てきて、午前中ほど過酷ではなかったのですが、着ていた作業服は汗が絞れるほどでした。

とりあえず、ソーラーシステムが実証実験に入れるようになりましたので、これから検証していきます。

検証の結果を見て、もう少し大規模なシステムの構築判断をします。

 

まずやらなければならないのは、スリーブの取り付けの見直しです。

屋内側の穴を拡張して、真っ直ぐに取り込めるようにします。余分な穴を塞ぐ方法を考えないといけませんね…