ツイッターやネットをうろついている間に見かけて、おもしろそうだと思って手に入れたのが、ぬじまさんの「怪異と乙女と神隠し」です。
登場人物はヒロインの30歳目前の書店員の董子(すみれこ)さんと化野 蓮(あだしの れん)くん、化野くんの妹の乙(おと)ちゃんです。
董子さんは15歳で作家デビューを果たしたものの、その後一作も書くことができない女性で、本屋でアルバイトをしながら執筆をつづけています。本屋のアルバイトの同僚が少年のような見た目の化野くんです。
董子さんがいつの間にか書店の棚に置かれている逆万引きの本を受け取るとことから話は始まります。
偶然の重なりで董子さんは呪いを受け、それを取り込んでしまいます。人ならざる化野くんと、人にない力を得た董子さんは、怪異ハントを始めることになります。
1巻ではまだ明らかにならない謎をたくさんはらんでいますが、きさらぎ駅と化野くんの関係がほのめかされるので、都市伝説が絡んでくるのでしょうか。
ありがちな設定かと思って読み始めたのですが、会話のテンポがよくて、とても気持ちいいです。言葉が気持ちよく流れてゆくので、ついつい最後まで読み切ってしまいました。
続きがとても楽しみです。