きょうは夜になって雨がひどくなってきました。窓の外はかなりの降りです。
九州は大雨でかなりの被害が出てしまっています。これ以上被害が広がらないでほしいと思っています。
昨日の夜、金曜ロードショーで「レディ・プレイヤー1」を観ました。
メカゴジラが出る、金田のバイクが出る、ガンダムが出るという話を聞き、映画紹介でくすぐりをちらちら見た時点でおもしろそうだという予感がとても強くなっていました。
ブログを書きながら見ていたのですが、本編が始まってから最初のコマーシャルが始まった時点で過ちに気づきました。まったく目が離せないんです。
なるべくネタバレはしないようにしますが、今回はちょっと自信がありません。まあ、ネタバレしてもおもしろさは減らず、むしろより面白くなっていくタイプの映画なのでOKでしょう。
奥さんも一緒に見ていたのですが、お互いに、
「あれ見た? あれ」
「あたりまえ。それよりバッドバツ丸が」
「レックス!」
「バッドモービルがあ」
「うわあああ」「あうあああ」
で、レースが終わるまで見てしまいました。
そこで、ブログは11時以降に書くことにして、画面に集中することにしました。
リアルな世界のディストピア感がすばらしく、遠くない時代に、不安定なユニットを積み重ねて作られた住宅が本当に出てきそうです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーとはまったく違う、今より少しよい未来ではなく、かなり悪い、ありそうな未来がこの映画の舞台です。
現実世界は夢が持てる状況ではないので、人々はヴァーチャルの世界で夢を追いかけています。
主人公のパーシヴァルのアバターもほかのアバターも少し不気味ですが、見ているうちにだんだん慣れてきて、この顔でないとダメな気分になってきます。
不安定な世界で、確固とした存在感を持っているハリデー年鑑で来場者を待っているロボットの案内人さんがとてもよい味を出しています。
変わる場面場面でいろいろなキャラクターが出てきて万華鏡のようです。一瞬たりとも目を離したくなくなります。
ダンスシーンのサタディナイトフィーバーにはワクワクしてしまいました。
出てくるキャラクターを見ていると、この映画は50代以上の人間が一番楽しめるように作られているのではないでしょうか。
シャイニングエリアでは、元の映画を知っていると「志村、後ろうしろ!」が楽しめます。
ラストに近づくに連れて、リアルがヴァーチャルを侵食し始めていくところがとても怖いです。
そしてラストの総力戦になだれ込むと、もうひたすら意味のない単語の羅列を奥さんと交わしあってしまいます。
パーシヴァルの相棒がアイアンジャイアントを起動するシーンはなぜだかひどく感動したし、メカゴジラも、「俺はガンダムで行く」も期待以上で、アイアンジャイアントのサムアップで爆笑して。
チャッキーが出てきたときには「あれ? 味方のはずなんだけどチャッキーは怖いな」と思っているとその通りの展開で、映画やアニメ、特撮をたくさん知っている人間ほど楽しめます。
リアルの世界とヴァーチャルの世界両方で、子どもが活躍する映画として、これは最高です。
悪に対してとるに足らない人間たちが立ち向かい、とるに足らない存在ではないことを示すのは、太陽の王子ホルスの大冒険のころからしっかりと子ども映画の中に根を下ろしている良展開の一つです。
さすがスピルバーグとしか言えない映画でした。
そもそも、出てきている各作品の権利をすべてクリアするのがどれくらい大変だったのでしょうか。
スピルバーグの「俺は自分の観たいものを創る」という心意気がビンビンと感じられて、こちらも熱くなってしまいました。
ああ、楽しかった。
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