今週のお題「私の好きなアイス」
子どものころから、アイスは大好きでした。
病める時も健やかなる時も、アイスを食べると幸せな気分になれました。
どんなアイスでも、アイスを食べる時間は楽しい時間です。
食べるアイスおいしいかどうかはあまり関係なく、アイスを食べるという時間が幸せだったのです。
ホームランバーやスイカアイス、おぐらすや最中アイスに雪見大福、50円のアイスでも300円のアイスでも、アイスを食べる時間は楽しい。
なぜなら、アイスは楽しい時にしか食べないからです。
親に怒られている時にアイスは食べません。
上司に怒鳴られている最中にアイスは食べません。
恋人が死んだときにアイスは食べません。
悲しみの真っ最中にはアイスを食べないのです。
もしそんなときにアイスを食べたくなったのだとしたら、それは既にその悲しみを乗り越えようとしているからです。
アイスはいつも幸せな記憶に結びついています。
そのアイスがまずかったとしても、その時に一緒に食べている相手とそれで盛り上がれるし、一人で食べていればあとで人に話すネタになります。
「宝〇箱ってさ、見た目はすごいんだけど(以下自粛)」
みたいな感じで。
万一、不幸せな記憶とアイスが結びついている方がいましたらごめんなさい。
今後、それを上回るしあわせな記憶で上書きできることをお祈りします。
彼女と信州をドライブしていて、行く予定のない牧場を見つけて、そこに行って閉店間際に牧場のソフトクリームを食べた記憶があります。
陽はもう傾いて、空は夕焼け色に染まり始めており、人ももう少なくなった牧場の柵に持たれて食べたソフトクリームは味も極上で、お互いの顔を見ながら、昼と夜のすき間のゆったりした時間を過ごすことができました。
あれは私の中でも最上の記憶の一つです。