きょうは時田さんの「JKども、荒野をゆけ」をご紹介します。
タイトルからいって、正直あまり期待していなかったのですが、意外にちゃんと面白かったのです。
優等生だった生徒会書記が生徒会長に反抗して、空中に浮かぶ学園艦から死刑星に落とされます。落ちたところには学校に落ちこぼれて死刑星に落とされた女子高生たち。彼女らは、死刑星のルールを守りながら過酷な死刑星で生きています。
頭のいい生徒会書記は、かしこいから「カシコ」という名前をもらい、女子高生のえるも、らぐどーる、なびこと一緒に死刑星で生きていくことを決めます。
「よき!」
「ぱねえ!」
「えっぐ!」
「エッモ!」
とても元気なコメディ、おそらくはラブコメの世界で、不条理な出来事が次々に起こります。
めちゃくちゃな世界観とご都合主義の設定と思えたものは、やがてきれいに答えにつながってゆき、すべての不条理に意味があったことに気づきます。
「『お願い』にも色々と種類があるのです…」
「supper!!」
「日々は共同作業だと知らなかったのだろうか?」
「解いたらきっと『変わって」しまう 知ってる それなのに それでも」
「毎日楽しいなあ…」
「先に二者面談済ませてくるわ!」
「…わかりみが深くてね」
「どこに在ろうと おかまいなしに燃える火もあるんですよ。」
世界は2回くらいひっくり返り、そして最後は純愛に至り、かしこはえるもと宇宙中の人類を救いに旅立ちます。
「おけ! バイブス上げてこ!」
「り! です!」
ウルトラマンティガやウルトラマンダイナの最終回のような、爽やかで開けた後味の青春純愛活劇でした。