うちでいちばん最初に便利家電という意識で導入したのは食器洗浄機です。
食器洗浄機はあまり売れ行きが良くなくて、今や日本メーカーではパナソニックのみが生産を続けているようです。
家事には、かなりの時間をとる、新しい価値を生まないけれど、行わないと生活の質が落ちてしまう仕事が3つあります。料理と洗濯と掃除です。
- 料理 …家族の健康のベースになる仕事です。後片付けがかなり工数をとります
- 洗濯 …清潔と不快感をなくします。乾かしてしまうのが大変です
- 掃除 …昔は毎日でした。汚れが溜まると健康に悪いし、人間関係も悪化します
食器洗浄機は、料理の工程の中でいちばん気が重い、食事が終わったあとの洗い物の工数を減らしてくれます。
食器洗浄機のメリット
食器洗浄機を入れる時、主な目的は後片付け時間の削減と、高温殺菌による食中毒の防止でした。さらに水道の使用量も減らせるということで導入しました。
後片付け時間の削減
料理のあとの後片付けは、やらないでいると地獄を見るし、食事が終わってリラックスしていると腰も重くなり、取りかかる決心をするまで強い意志の力が必要です。
食器洗浄機なら、ざっと食器を流して、洗浄機にセットして、洗剤を入れてふたを閉め、洗浄を開始するだけです。
節約できる時間は15分から20分くらいでしょうか。少ないと感じますが、終わって蓋を少し開けておくと、余熱で乾燥まで終わります。あとは残った水気を見つつ取り出して、食器棚にしまうだけです。入れたらそのまま放っておけるので、罪悪感を感じながら台所の方を窺うことがなくなることを考えれば、かなり解放された感があります。
食器棚に移すのはいつでもいいので、その間一緒に話をしたり、いちゃいちゃしたりできます。
まあ、食器洗浄機に食器をセットするところは、やはり取り掛かりにちょっと意志の力が必要なのですが。
高温殺菌
手洗いではできない高温で洗浄することで、食器に雑菌が残りません。
手洗いで布巾で拭く場合、布巾についている雑菌がついてしまうことがあります。毎回洗って干したものを使えばリスクは減るのですが、そうすると布巾を毎回洗浄するという家事が増えてしまいます。
子どもも生まれて、衛生面でも気をつけなければならない時期にとても重宝しました。哺乳瓶などの洗浄にも使いました。
水道使用量の削減
手洗いだとすすぎで水やお湯を出しっぱなしにするので、その分使用量が減らせるということでした。導入前に試算したら、確かに減らせるという結論になりましたが、正直なところ、ここはあまり重視しませんでした。結果オーライということです。
食器洗浄機のデメリット
食器洗浄機を入れた際に困ることは何でしょうか。
高価である
本体が7万円から10万円くらいなので、下手したら冷蔵庫と同じくらいのコストです。
いわゆる白物家電の中ではトップクラスです。ただ、料理の後片付けだけのためにそのコスト。それでも、私は十分ペイしていると考えています。
うちでは10年以上使えているので、10万円でも年に1万円。月に千円以下で、一人だけ台所で働いている時間がなくなって、一緒に過ごせる時間を増やせるのですから。
音がうるさい
これは結構気を使います。マンションや一戸建てならそれほど問題はないでしょうが、アパートだと厳しいかもしれません。
食事を早めにして、早い時間に使いなどすれば何とかなるかもしれませんが、ムムム…
場所をとる
これはけっこう大きな問題です。ワンルームとかではかなり苦しいでしょう。
社宅の時は上に置いたり、床に置いてみたりといろいろ試行錯誤しました。
今は省スペースタイプも出ているので、そちらを選ぶのも一つの手です。
全部の食器が入らない
省スペースタイプだと、家族全員分の食器はまず入りません。大型タイプでも全部入れるのは厳しいケースもあるでしょう。
便利家電を便利に使う一番のコツは、ちょっと助けてもらっているという感覚で付き合うことです。
食器洗浄機で洗ってもらう分、手洗いする食器は減るので、洗い物の作業は減ります。「いつもありがとね」くらいの気持ちで使えば、よけいなストレスはたまりません。
うちで使った食器洗浄機
社宅だったのでビルトインの食器洗浄機は設置できません。ホシザキの食器洗浄機というのはあったのですが、サイズ的に社宅の台所に入れると存在感がありすぎて、導入をあきらめていました。
初代
初代は1986年頃に導入しました。数社から発売されたのですが、ずんぐり型で奥行きが深いものが多く、流しを圧迫するので、奥行きが狭く背の高い東芝の製品を購入しました。それでも、流しの上に載せて設置面積を稼ぐ台が必要だったので、それも購入しました。
6人家族用ということでしたが、いいところ4人分の食器が入るくらいでした。現物は見ていたので、そこは承知の上で購入しています。
とにかく音がうるさいことと、電気を使うので、エアコンやドライヤーなどと同時に使えませんでした。
これは本当に役に立ってくれました。2回くらい水があふれて修理してもらいながら、15年以上使い続けました。
2代目
初代の修理が補修部品がなくなったためできなくなったためにTOTOの食器洗浄機に買い換えました。2001年から使っているので、もう19年(!)使っていることになります。
こちらは故障もなく使えています。
給湯機から熱湯を取り入れて洗浄する仕組みなので加熱時間がなく、洗浄が最短8分で終わる優れものです。TOTOはなんで撤退しちゃったんだろう。
どんな人が食器洗浄機を入れるべきか
家庭料理は健康の基本なので、後片付けが面倒であまり料理したくないと思っている方はぜひ導入しましょう。
家族は大事だけれど、自分の時間も大切にしたいという方にもお勧めです。
1人暮らしの方でも、家事時短をしたいと思う方は導入して損はありません。
月千円以下のお金で、まとまった自由時間が手に入ります。
うまく使うコツは、すべてをこれで済ませようと思わないことです。
隣で食器洗いを手伝ってくれる友人のようなつもりで扱うのがいちばんうまくいきます。
自分の時間を大切にしたい人は、ぜひ一度検討してみてください。
この先10年以上、あなたをサポートしてくれます。