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現在波乱の真っ只中です。そんな中で実際にしたこと、感じたことを書いていきます。これが誰かの助けになればうれしいです。

ブログから始まった「中国嫁日記」井上純一

今週のお題「オンライン」

ブログやSNSで発表していたものが商業化して大ブレークする作品が、ここ10年で非常に多くなりました。

そんな中でも大きな成功を納めたものの一つが井上純一さんの「中国嫁日記」でしょう。

そもそも結婚などすることも考えていなかった40歳のオタク男性が、26歳の中国の女性と結婚してから二人で過ごす日々のお話です。

どう考えてもウソ、あるいは事案としか思えない話ですが、読んでいるうちに二人が幸せになるのが当たり前だと思えてきます。

幸せになりたい人、幸せな人が好きな人はぜひ読んでみてください。

 

中国嫁日記(一)

中国嫁日記(一)

 

40歳のオタク男性が中国と関わることになったのは、仕事でやっていたフィギュアを中国で製造するためでした。そのために中国語を勉強し、中国の人たちをかかわりを持つようになり、その縁で見合いをすることになったためです。

本人も半分ネタのような気持ちで見合いをして、うまくいくはずがないと思いながら本当に結婚することになり、幸せになります。無理のある安っぽいマンガのような設定ですが、真実は創作より奇なり、という感じです。

奥さんになる月さんもかわいいんですが、井上さんが通っていた中国語学校の王先生がとんでもなく可愛いです。蟷螂拳のエピソードは最高です。

 

中国嫁日記(二)

中国嫁日記(二)

 

3.11から始まる2巻は、読み返すとあの日を思い出して胸が痛くなります。

余震の続く不安な夜に、家に帰る手段がなく、家族のそばにいられないつらさを感じました。この時のせいで、会社に所属することに対してそれまでと意識が変わった気がします。

王先生が再び登場しますが、彼女の作ったごはんと野菜炒めだけのお弁当が、中国に出張で行った時に出されたお弁当とほぼ同じで、「冷遇されているのでは…」と疑心暗鬼になるくらいさびしいものでした。どうもあれが普通の弁当のようです。

月さんと一緒の里帰りや、結婚をするまでの葛藤など、とてもリアルに伝わってきます。

 

中国嫁日記(三)

中国嫁日記(三)

 

3巻では仕事の都合で二人が中国に住むことになります。井上さんより月さんの方が中国に帰りたがらなかったり、わざわざ香港まで行って仕事道具のパソコンを買ったりとドタバタします。

国際結婚をする時の手続きに苦労して、そのために井上さんのご両親に中国まで来てもらい、事前に顔合わせをします。井上さんの親は結婚詐欺を疑っていたのですが、実際に月さんと会って疑いが融けていきます。

中国の「芸術写真」もおもしろいです。

 

中国嫁日記(四)

中国嫁日記(四)

 

4巻では月さんが日本語学校に通います。これは井上さんもエピソード溢れで、別に「月とにほんご」という本まで出ています。 

月さんが運転免許をとる話も面白いです。なかなか子供ができないので不妊治療を始めたりしますが、なかなかうまくいかず、それでもとても厳しいけれど親身になってくれる先生に出会ってがんばります。

 

中国嫁日記(五)

中国嫁日記(五)

 

5巻では久しぶりに王先生が出演します。相変わらずかわいい!

猫を飼ったり、免許がようやくとれたり、そして最大の危機、井上さんの会社の存亡が危うくなる事態が起きますが、月さんの支えと二人のファンのおかげで何とか乗り切ります。私も月さんフィギュアを買って貢献しました(エヘン)。

月さんの「1人じゃナイデスカラ。ずとずと一緒ダカラ」 の言葉は胸が熱くなります。

 

中国嫁日記(六)

中国嫁日記(六)

 

6巻はちょっとつらい… 猫の件も、不妊治療の件も、ちょっとつらいですが、それで最後によいこともあります。 

 

中国嫁日記(七)

中国嫁日記(七)

 

7巻では月さんの生まれ故郷の内モンゴルに行きます。 月さんの子どものころの過酷で楽しい生活の話がいっぱい出てきます。

 

月とにほんご 中国嫁日本語学校日記 (―)
 

月さんの通っていた日本語学校での出来事をまとめた本です。日本人も知らない日本語の話や、いろいろな国の人の考え方を知ることができ、とてもおもしろいお話でした。