リタイヤした後に働くという選択肢があります。
これまでさんざん働いてきた後に、さらに働くというのは望ましくないように思えるかもしれませんが、意外に働きたがる人も多いです。
働くって何でしょう
働くことが苦痛でしかないと思っている人もいるようですが、むしろ働かない方が精神的にきつい気がします。
働くことには、次のような意味があります。
- 収入を得る
- 自己承認を得る
- 皆が働いているから何となく働く
働くのがいやだと思っている人は、おおむね3番目の理由で働いている人でしょう。
1番目の収入を得るためという理由があれば、働くことに明確な強い意味があるので、働くことが嫌であるはずがありません。
不満が出るとすれば、賃金が少ない点に対してなので、その場合は転職を考えるでしょう。
2番目の自己承認を得たいという欲求のために働いている人も、目指すところと自分のいる場所がマッチしているので、仕事自体に不満を持つことはありません。
不満を持つとすれば、仕事に対してではなく、自分の求めているレベルの仕事を与えてくれない会社に対してであり、その場合は転社を考えることになります。
3番目の場合だけ、働くこと自体の意味を自分で理解できていないため、働くのが嫌になるのです。
仕事と勉強の関係
会社で仕事をすると、自分のスキルを上げながら収入も上げていくことができます。
最近、日本の会社員は平均の勉強時間が6分くらいで先進国中で最下位というような情報も出ています。
自分の能力を向上させてできる仕事の範囲や深さを増していかないと、仕事がつまらなくなりますし、新たな仕事をするチャンスを失ってしまいます。楽しく仕事をするためには、勉強をしたほうがいいです。
アルバイトも自分なりの効率化をすることができますが、責任の範囲が増えないので、能力の向上も収入も頭打ちになります。長期間に渡ってアルバイトで暮らしていくのは避けたほうがよさそうです。
フリーランスなど、自分の技術で仕事をしていく職業であれば、継続的な能力向上は必須ですので、勉強の重要性についてはあえて言うまでもないでしょう。
リタイヤ後の働き方
3の皆が働いているから…という人にとっては、リタイヤ後に働くという選択肢はないでしょう。みんな働いていないからです。
それでも、金銭に対する不安がある場合は働いてお金を稼ぐ必要があります。
その場合には、アルバイトなどは賃金も安く、ノウハウが高くても金銭面でメリットがないので、趣味として働くのでなければ避けたほうがよいです。
自分の持っているスキル、経験を活かしてフリーランスとして活動するのが金銭面でいちばんお得になります。
フリーランスとして働くと、会社員としてこれまで積み上げてきた能力を活かせるので、社会への還元度合いもよく、自己承認欲求も満たしてくれます。
自己承認を得て満足感を得るためなら、ボランティア活動などの方がいいかもしれません。
人生を充実させるために
リタイヤ後に働くというのは、自分の使える時間を埋めるための一つの選択肢です。
自分の時間を家事や遊び、地域活動に振り分けていくわけですが、それらで埋められない時間があった時に、考えられるのが労働です。
リタイヤする前から熱中できる趣味などがあれば時間が余ることはないのですが、ない場合は趣味として働くというのもストレスをためない行動かもしれません。
リタイヤしてからの生活でストレスをためていては意味がありません。自分に合った形で負担のない生活を選びましょう。