しあわせになれるのに、自分から不幸な境遇に自らを落とし込んでいく人がいます。
考え方をほんの少し変えるだけで、しあわせな自分に気づくことができます。
しあわせな人と不幸になる人の違いはいろいろありますが、とても簡単な方法が一つあります。それは、自分のやったことを、すべて自分の責任でやったと認めることです。
とてもシンプルなことですが、実際にこれを受け入れるのは、自分自身の意識を変えないとできません。
「あの人が儲かるという株を買ったら株価が下がって大損した」
「親の言うとおりに大学まで行ったのに就職できなかった」
「塾に通っていたのに、志望校に落ちた」
すべて最終的に行動を決めたのは自分のはずです。
「他人のせいにして何で悪いの? 本当にその人のせいなんだから、間違ったことを教えた人を責めてもいいじゃない」
他人のせいにしていけないのは、それがあなたを損なうからです。
自分が悪かったと考えると
自分が悪かったと考えると、責めるのはひとりだけです。
自分が悪いのであれば、起こった悪いことを自分の本当にやった事実だけを見て振り返ることができます。
起こった事実は自分がすべて把握しているので、悪かったところを見直すことも、今後の行動に活かすこともできます。
すべて自分の把握できる範囲で完結することができるので、疑心暗鬼になって長い間悩んだり、憎んだりする負の行動をする必要がなく、自分を向上させることのない無駄な時間を過ごす必要がありません。
他人が悪かったと考えると
他人が悪かったと考える場合に、もっとも悪いのは、他人が悪かったと考えることで、失敗したことが解決した気分になってしまうことです。
自分にもあるはずの悪い部分を意識することなく、相手を憎むだけで解決した気になるので、せっかくの失敗を自分の成長に活かすこともできません。
ひたすら他人を憎み、呪うだけで、自分の性格を暗い方にねじ曲げながら、無駄な時間を費やしていくことになってしまうのです。
他人が本当に間違った判断をしていたのかどうかは、他人の行動ですので、あなたには正確に判断できません。
ある条件下なら大丈夫だったのかもしれないし、そもそも環境が違っているのかもしれません。
わからないことは考えられないので、相手を憎む行為があなたの行動を正しい方向に導くことはありません。
自分を正当化するために、その提案をした人物を否定することは、何の成長ももたらさないのです。
失敗した時の正しい対処
失敗した時に、他人を責めるのがマイナスであることはお話ししました。
では、そのような場合にどのような対処をすれば失敗をプラスにできるのでしょうか。
あなたが判断を誤る提案をしたのだから、その提案をした相手にもよくない点はあります。しかし、そこを追及しても、あなたの状態は改善されません。
考えて追及しなければならないのは、あなたの行動だけです。どんなに問い詰めても、本当に事実かどうかを判断できない他人の行動を追及しても、正しい結果には結び付きません。正せるのは、自分の行動だけです。
肝心なのは、自分の判断できる範囲だけをすべての失敗の原因だと考えることです。
それが事実かどうかは大した問題ではありません。そう考えることで、きちんと問題に向き合って、今後の行動指針につながる解決策、方策を得ることが重要なのです。
「あの人が儲かるという株を買ったら株価が下がって大損した」
考え方⇒ あの人は信用してよい人間かどうかを自分はわからなかった。人の見方を学ぼう。株の動きを自分ではまったくつかめていなかったから、撤退の判断ができなかった。株について勉強をしよう。
「親の言うとおりに大学まで行ったのに就職できなかった」
考え方⇒ 親が学歴について正しい見識があったのだろうか? 現在の就職状況について、自分以上に正しい見識を持っていたとは思えない。その言葉を受け入れた自分が間違っていた。就職できなかったことに、大学に行ったことがマイナスになったはずはない。何かほかに問題があったのかもしれない。それはいったい何だろう。
「塾に通っていたのに、志望校に落ちた」
考え方⇒ 塾に通うだけで学力が上がるわけではない。塾で学んだことを活かす努力が自分に足りなかったのかもしれない。塾のレベルは自分の志望校に対して妥当だったのだろうか。志望校に落ちたことはもう変えられないので、今回の失敗を活かして、次の機会に失敗しない方策を考えよう
まとめ
自分で失敗した責任をぜんぶ背負うのはしんどいですが、他人のせいにしてしまうと せっかくの失敗の経験を活かせないばかりか、長いネガティブ・ループに落ち込んでしまい、貴重な時間を無駄にしてしまいます。
失敗は多くを学ぶチャンスですので、その機会を活かして自分の問題解決能力を向上させていきましょう。
そうしていくことで、次の機会には確実により良い結果を得ることができます。
夢疑うなかれ。